本当にあった出来事この本は、高村沙耶(仮名)が実際に経験した出来事をつづった真実の体験記です。この出来事を誰かに話すのは恥ずかし過ぎるのでずっと自分の心の中だけに閉まっておいたのですが、今回、仮名を使って電子書籍だけで公開することにしました。本文抜粋よろよろと立ち上がろうとした私に、急にKさんが後ろから抱きついてきたんです。両腕を腰のあたりに回してきて、私は全く身動きが取れなくなりました。Kさんはグイっと体全体を寄せてきました。私のうなじに、Kさんの熱い息がかかりました。More◆本当にあった出来事 この本は、高村沙耶(仮名)が実際に経験した出来事をつづった真実の体験記です。 この出来事を誰かに話すのは恥ずかし過ぎるのでずっと自分の心の中だけに閉まっておいたのですが、今回、仮名を使って電子書籍だけで公開することにしました。◆本文抜粋 よろよろと立ち上がろうとした私に、急にKさんが後ろから抱きついてきたんです。両腕を腰のあたりに回してきて、私は全く身動きが取れなくなりました。 Kさんはグイっと体全体を寄せてきました。私のうなじに、Kさんの熱い息がかかりました。 私はどうしていいかわからず、叫ぶような、それでも平静を装うようなおかしな口調で「え、ちょっと、何するの・・」と声を上げました。あまりに急な出来事に、恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまいました。 Kさんは私の言葉にはおかまいなく、激しく迫ってきます。 今度は私の頭をきつく抱きかかえて、「沙耶、かわいい、かわいい・・」と耳元で囁くんです。私はもうパニックになって、腕の中から逃げようと必死に抵抗しました。 でも、私のような非力な女が、男性の力にかなうわけはないんです。ӓ